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子供が塾を嫌がるときの最善策、子どもに寄り添う伴走者になるために

塾に行かせたい親と、
行きたくない子ども――。
その溝が埋まらず、
毎日が小さなバトルのように
なっていませんか?

実は、多くのご家庭で同じようなやり取りが繰り返されています。
「なんでうちの子はこんなに勉強を嫌がるの?」
頭では「子どもの気持ちを尊重しなきゃ」と分かっていても、現実には「早く準備しなさい!」「絶対行くんだよ!」の押し問答
親子共に、疲れてしまいますよね。

大切なのは、「塾に行くか行かないか」
という表面的な問題だけでなく、
子どもがなぜ勉強や塾を拒むのか、その本音に耳を傾けること
時には衝突もあるかもしれません。

それでも一度、腹を割って
「お互いの本音」を出し合うことで、
ようやく次の一歩が見えてくるのです。

  • 「頭ごなしに叱っても、子どもは余計に反発してしまう」
  • 「勉強が嫌いな理由を深く考えたことがない」
  • 「塾を“行かせるかどうか”ばかりに目が向いている」

そんな状況に心当たりがあるご家庭には、
この“本音で向き合うステップ”が
役立ちます。

「塾に行く/行かない」を
争点にするのではなく、
まずは落ち着いて、
子どもの気持ちを一度まるごと受け止めてみませんか?

子どもの塾イヤイヤ期に悩んでいませんか

「またこんな点数とって……そろそろ塾に行った方がいいんじゃない?」
「そんなの絶対イヤ。勉強なんか嫌い!」
「いつまでそんなこと言ってるの」

親は子どもの将来を思って声をかける。
けれど子どもは反発して、
話は平行線のまま。
どれだけ伝えても
勉強に向き合おうとしない……。

「もう、私はどうすればいいの?」
そんなふうに感じてしまったことは
ありませんか。

親の目線から見ると

勉強に限らず、子どもにこういう風に
育ってもらいたいという意向は、
親御さんのほとんどがお持ちでしょう。

ただ、子どもは
果たして本当にそれを望んでいるのか?
親として正しいことを言っていても、
子どもにそれが響くとは限りません。

「子どもが何を考えているのか、わからないんです」

10年間の塾講師生活で、こういった保護者からのお悩みをよく耳にしてきました。

それを解決する方法が、
「子どもと喧嘩になったとしても、お互いの本音をぶつけあう」ことです。

子どもを評価するという落とし穴

「話ができていたら苦労しない」と
思われる方もいると思います。
実は、そのように
思っている方に多いのは、

子どもを「評価」してしまっていること

子どものテストの点数をみて、思わず
「もっとできたんじゃない?」
「頑張ればもっとできるよ」

と現状を承認することを
忘れていませんか。

「見せてくれて、ありがとう」
「この解答の字が、とても丁寧だね」

など、子どもの行いを
親御さんが認めることで、
子どもは感情をコントロールできるようになるのです。

子どもは自分の気持ちを理解してもらいたい

喧嘩になったら、今後口を聞いてもらえないことが怖い

そう思いますよね。
でも実は、子どもは
「話を聞いてもらいたい」という
傾向が強いです。

親が子どもに自分の気持ちを表現させ、
なぜそう感じるのかをより深く理解するために質問をすることで、
子どもの自尊心と回復力を
高めることができます。

例えば、
「なぜ塾に行きたくないのか。どんな言葉でもいいから教えて」と
子どもに投げかけると、
子どもも言葉を紡ぎやすくなるのではないでしょうか。

誰かが自分の気持ちを理解し、
受け入れてくれると聞くことで、
子どもはより自分自身を信頼し、受け入れることができるからです。

私の実体験

私が以前担当していた中学2年生の女子生徒の話です。
彼女は中2の春から学校に行かず、塾だけには通っていました。

ところが中3になると、学校で苦手な生徒と同じクラスになり、
その影響で塾にも足が遠のいてしまったのです。

塾をやめたいという申し出と私の伝えた想い

実は彼女にとって塾は、勉強以上に「安心できる居場所」でした。
特に当時の英語のアルバイト講師と気が合い、授業以外でもよく話をしていたのです。

そんな中、親御さんから「今月で塾をやめようかと考えている」と電話をいただきました。
私はすぐにこう伝えました。

「ぜひ一度、必ずご本人と話してください。」
「でも、今誰とも話したくないと部屋に引きこもってしまっていて、」
「時間がかかっても、大丈夫です。この件は本人の今後にも関する大事な問題です。これまで塾を自分の居場所のように感じていた本人がどう感じているのかが、私は今大事なことだと思います」
「本人とケンカにでもなったら、どうしようかと思ってます」
「ケンカになっても大丈夫です。きっと○○さんは話を聞いてもらいたいと心のどこかで感じていると思います。お話しした上で、今後についてはぜひ判断して頂きたいです。」

塾に来てくれた彼女、そして卒業まで、、

1週間後、彼女は久しぶりに塾に来てくれました。
親御さんはこう話してくれました。

「部屋から出てくるまで2日かかりました。話し合いはケンカになりました。先生に言われた通り気持ちを聞いてみたんです
最初は“行くのがしんどい”と言っていました。ですが……しばらくして“やっぱり塾は続けたい”と自分から言ってきて、それなら卒業まで頑張りなさいと言って送り出しました。ぜひ卒業までよろしくお願いいたします」

その後、彼女は少しずつ塾に来れるようになり、卒業まで通い続けました。
そして無事、第1志望の高校に合格しました。

親御さんにぜひやっていただきたいこと

まずは本音をぶつけあう

ごはん前などの短い時間に、ついでくらいがオススメ。
子どもも無理に身構えないです。

評価よりも承認

子どもが欲しいのは、一番近くにいる人の愛です。

本ブログでは、

・塾に行く・行かないで子どもともめている
・子どもが反抗期で子どもの意思がわからない
・子どもにあった学び方を知りたい

そんなお悩みがある方に、
届く記事をこれからも書いていこうと思います。

<データ引用元>
愛着の研究:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36369896/
子どものメンタルの研究:https://www.gladstonepsych.com/blog/childrens-mental-health-validate-feelings/?utm_source=chatgpt.com